199.All Ends

〜スウェーデンのDIVA 〜
Wasting Life   All Ends


何とも強力な女性ツインボーカルを擁するスウェーデンのヘヴィメタバンドAll Ends(オール・エンズ)。

2003年にスウェーデンの人気メロデスバンドIn FlamesのBjörn Gelotte(ビョーン・イエロッテ)とJesper Strömblad(イェスパー・ストロムブラード)のセカンドバンド として結成された。

女性ボーカルはBjörn Gelotteの妹Emma Gelotte(エマ・イエロッテ)とTinna Karlsdotter(ティナ・カールスドッター)の二人。

その後設立者のBjörnとJesperはIn Flamesの世界的な成功でサポートに回り、同じメロデス系のバンドDark TranquillityのFredrick JohanssonとPeter Mårdklintが加わり、2009年には看板ボーカルの一人Emma Gelotteが脱退してJonna Sailon(ヨンナ・セイロン)に入れ替わった。

《メロデス》とはメロディックデスメタルの略で、基本的には《ゴスメタ》とは違うらしい。
デス声とツインリードギターとメロディアスなシンセが売り。
そのメンバーが作った割には、All Endsはデス声もなくフツーのヘヴィメタバンド。

彼女達のサウンドの特徴は、何と言っても女性ツインボーカル。
男女のツインボーカルはよくあるバンド形態であるが、女性だけのツインボーカルはあまりお目にかかれない。

その上、一人でも十分と思えるほどそれぞれがパワフルに歌うので迫力満点。
声質も似ていて、特にハイトーンでのコーラスワークは圧巻の一言。

この曲は、2007年(E.G 26歳、T.K 27歳)のアルバム《All Ends》から。

よくを言えば、バックのギターサウンドに、もう少しシャープさと控えめさがほしいところ。
要するにツインボーカルをもっと強調してほしいだけであるが、ヘヴィメタファンの人にはこのくらいの方がいいのかもしれない。

[ジャンル:Rock]

オール・エンズオール・エンズ
(2008/02/20)
オール・エンズ

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198.Vanessa Rubin

〜USのDIVA 〜
It's Probably Me   Vanessa Rubin


女性Jazzシンガーの中で長年の間愛聴シンガーとして君臨しているVanessa Rubin(ヴァネッサ・ルービン)。

実は彼女が世界的に人気があるのかどーかはよく知らない。
世界的に有名な女性Jazzシンガーといえば古くはBillie Holidayなどたくさんいるが、最近のJazzシンガーだとDianne Reeves,Diana Krall,Natalie Cole.Cassandra Wilson,Dee Dee Bridgewaterあたりか。
いずれにせよ彼女の名前はあまりあがってこないような気がする。

若いころはクラブシンガーとしてキャリアを積み、1991年に34歳でデビュー。
それ以来《ジャズジャズしている》女性ジャズシンガーの中では一番聴いている回数が多いと思う。

いつもの如く、こーいったシンガーは《何がいいのか?》と聞かれても答えに窮する。
あえて考えても《彼女の声と歌い方が気に入っている》と当たり前のことしか出てこない。

これではレビューにならないので、もう少し付け加えるとまずは発音が綺麗。
まるで英語の教材に出てくるような発音。
加えてジャズボーカルにしては歯切れが良くてシャープな歌い方。

それなのに情感豊かに聴こえるのは、独特の余韻のつけ方。
語尾が小さく短い音で必ず残っていて、それが心地良い。
この余韻のおかげで彼女独特の世界が展開されているように思う。

この曲は、1995年(38歳)のアルバム《Vanessa Rubin Sings》から。

1957年生まれの割にはデビューが遅かったせいか、アルバムは7枚しか出していない。
どのアルバムも洗練されていて、小粋なバーなんかのBGMには《もってこい》のサウンドである。

[ジャンル:Jazz]

Vanessa Rubin SingsVanessa Rubin Sings
(1995/09/26)
Vanessa Rubin

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197.Lesley Roy

〜アイルランドのDIVA 〜
Come Back   Lesley Roy


イギリスの西に位置するアイルランド出身のRock系シンガーLesley Roy(レスリー・ロイ)。

アイルランドはほぼ北海道くらいの大きさの島国であるが、世界的にはかなり有名な国。
《アイリッシュ・チョメチョメ 》と名前がつくものは山ほどあるし、ゴルフコースも有名。
経済も好調でIT産業、医療品等の先端産業も盛ん。

音楽もEnyaやU2など世界的な大物も輩出しているし、サウンド自体も一般的な欧米の音楽とはちょっと違っていて、いわゆるケルト系サウンドを展開する。
そんな国から2008年にデビューしてきた彼女は、7歳からギターをはじめソングライティングするようになったらしい。

サウンド自体はRock系なのであるが、やはりアイリッシュらしさが溢れていて非常に出来がいい。
ガールズロックの世界でも個性といいソングライティング能力の高さといい一歩抜きんでている。

声質はジャケットの写真からは想像が付きにくいハスキーボイス。
しかし、実際のご本人の映像をみると意外とたくましいので納得感はある。

この曲は、2008年(21歳)のアルバム《Unbeautiful》から。

このアルバムと同名の曲《Unbeautiful》が欧米でヒットしたが、個人的にはこちらの曲の方がアイリッシュっぽくて好み。
しかし、どの曲もバックのピュアでハードなサウンドと彼女のハスキーボイスとのコンビネーションが哀愁を感じさせ、まとまりの良い完成度の高いアルバムに仕上がっている。

[ジャンル:Pop,Rock]

UnbeautifulUnbeautiful
(2008/09/30)
Lesley Roy

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196.Melissa Manchester

〜USのDIVA 〜
Don't Cry Out Loud   Melissa Manchester


Bette Midlerに見出されバックコーラスをしていたMelissa Manchester(メリサ・マンチェスター)。

15歳からプロのシンガーとして歩み始め、クラブで歌っているところをBette Midlerにスカウトされバックコーラスに参加。
その翌年の1973年に本格的にソロとして活動を開始した。
70から80年代にかけて幅の広いジャンルの曲を歌いPopスターの地位を築いた。

1951年生まれで芸能生活ん十年の大ベテラン。
年配の方の中には彼女の歌で青春の1ページを思い出す人も多いと思う。

個人的には誰が歌っているのかは知らなかったが、何故かこの曲自体はよく知っていた。
いわゆる昔のPopの名曲の一つで、もし日本だったらNHKの懐メロ番組に登場しそうな曲。

ビブラートを多用する昔風の歌い方がこの曲調によく合っていてノスタルジーを誘う。
アルバムも多数リリースしているので長年根強い人気をキープしているようである。

この曲は、1978年(28歳)のアルバム《Don't Cry Out Loud》から。
1997年のベスト盤《The Essence of Melissa Manchester》にも収録。

この曲自体数多くのシンガーが歌っているが、元歌は彼女だと思っていたら本当はオーストラリア出身の男性シンガーPeter Allen(ピーター・アレン)が1971年にリリースした曲らしい。

しかし《声を出して泣かないで》と勇気付ける曲なので、男よりは女性ボーカルの彼女の方がいい。

[ジャンル:Pop]

The Essence of Melissa ManchesterThe Essence of Melissa Manchester
(1997/05/20)
Melissa Manchester

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195.Bianca Ryan

〜USのDIVA 〜
That's Not Me   Bianca Ryan


2006年にアメリカのTVオーディション番組に出場したBianca Ryan(ビアンカ・ライアン)。

この番組の中でJennifer Hollidayの名曲 《And I Am Telling You I'm Not Going》を熱唱したのは11歳のとき。
この曲はJennifer Hollidayの言わば《オハコ》曲で、プロでも歌うのが難しい曲。

そんな曲を彼女が歌い始めると会場にはどよめきが起こり、審査員は唖然とした表情で首を振るばかり。
歌い終わればスタンディングオベーションの拍手大喝采状態。

後にわずか11歳のあどけない少女がこの難易度の高い名曲を歌いあげたことが世界中に知れ渡るところとなり、事実上彼女は世界デビューを果たしてしまった。

その後、当然の如く優勝し、同年の2006年に早々とデビューアルバムをリリースした。
このデビューアルバムはいわゆるカバーアルバムで、この時に歌った《And I Am Telling You I'm Not Going》も収録されている。

しかし、これは話題に便乗した《のど自慢》的なアルバムなので彼女のシンガーとしての魅力はあまりない。
とはいっても、他の有名な曲も難なく歌いこなしているのでやはり実力はある。
個人的には最初からオリジナルのアルバムで戦慄のデビューを果たしてほしかったところ。

この曲は、2007年(13歳)のEP盤《That's Not Me》から。

デビューアルバムから打って変わって疾走感溢れるハードPop。
緩急の付け方やバックコーラスの入れ方など《ハードPopはこーやって作るんだ》と言わんばかりのお手本のような曲。
こーゆうRock調の曲でも難なく歌いこなし違和感はないが、彼女にとっては少し簡単すぎるかもしれない。

プロの世界は歳はあまり関係無いので、ここからが正念場といったカンジ。
是非彼女には新世代らしく、例えば仰々しいR&BとPOPとヘヴィメタを融合したような新しいタイプの音楽を歌ってほしいものである。

[ジャンル:Pop]

icon
   That's Not Me
   Bianca Ryan


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194.Phyllis Hyman

〜USのDIVA 〜
Waiting For The Last Tear To Fall   Phyllis Hyman


1995年45歳のときに自ら命を絶ったPhyllis Hyman(フィリス・ハイマン)。

自殺した理由はよく知らないが、コンサートの当日に《I'm tired. I'm tired》と書置きを残し睡眠薬を多量に服用したらしい。

70年代後半から90年中盤のR&Bシーンで活躍し、数多くのヒット曲を残している。
死後も未発表曲など数多くのアルバムがリリースされている。

若い時にジャズシンガーとして歌っていたところをスカウトされメジャーデビュー。
ダンスナンバーやジャズテイストを感じさせるR&Bでヒットを放ち、一見順風満帆に見えていた。
個人的にも歴代のR&B女性ヴォーカルの中ではトップクラスに位置するシンガー。

元々ジャズシンガーだった影響なのか彼女のサウンドはジャズとファンクが融合したR&B。
ダンスナンバーも良いがミディアムテンポの落ち着いた曲も逸品。

世間にはこの手のサウンドは多いが、流行りモノが多くヴォーカル主体の聴かせるタイプのシンガーは少ない。
彼女には心に痛みを抱えていたせいかその歌い方にスゴみというか説得力がある。
歌い方も情感豊かで、威厳を感じる堂々とした歌いっぷり。

この曲は、1995年(45歳)のアルバム《I Refuse to Be Lonely》から。
2006年のリイシュー盤《I Refuse to Be Lonely/Forever with You》にも収録。

これは生前に制作された最後のアルバムで亡くなった年にリリースされたもの。
タイトルがやや意味深であるが内容は落ち着いた大人の雰囲気が漂う好アルバム。

この曲は、後にリリースされたベスト盤には収録されていないが一番気にいっている。
その他の曲にしても彼女のようなシンガーが他にいないことから、長年に渡って聴いている愛聴シンガーのひとり。

[ジャンル:R&B]

I Refuse to Be Lonely/Forever with YouI Refuse to Be Lonely/Forever with You
(2006/09/28)
Phyllis Hyman

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193.India

〜プエルトリコのDIVA 〜
Soy Diferente (Salsaton)   India


名実共に《サルサの女王》二代目に君臨するIndia(インディア)。

La India(ラ・インディア)とも呼ばれ、本名はLinda Belle Caballero(リンダ・ベル・カバレーロ)。
幼い頃から伝説的なインディアンの酋長の娘に似ていたためIndiaと呼ばれていたらしい。

一代目女王は言わずと知れたキューバ出身のCelia Cruz(セリア・クルーズ)。
彼女が活躍した年代はかなり前なのでIndiaの方が馴染みがある。

元々はサルサシンガーではなく、ヒスパニック系のR&Bシンガーとしてデビュー。
ダンスチャートでヒットを飛ばしていたが、1992年ラテンミュージックの大御所Eddie Palmieriとのコラボを契機にサルサシンガーに転向した。

1996年にはJazz,Hip Hop,Latin,Salsaなどの音楽を融合させたニューヨリカン・ソウル(ニューヨーク生まれのプエルトリコ人の音楽)のプロジェクトに参加して、《Runaway》の名曲を歌った。
この曲が収録されているアルバム《Nuyorican Soul》は大ヒットして、クラブミュージックの世界では名盤扱いされている。

彼女のサウンドは、サスガ男優位のサルサ業界で渡り合えるだけあって非常に力強く男性的。
サルサはバックの演奏にメリハリがあるので、《ヘナヘナ》歌っていたのでは負けてしまう。

実際サルサ業界で活躍する女性シンガーは数少ないし、あまり人気もでないとされている。
そんな中、長年に渡って女王に君臨するだけあって堂々たる歌いっぷりが印象的。

この曲は、2006年(36歳)のアルバム《Soy Diferente》から。
このアルバムにはReggaeton(レゲトン)バージョンも収録されている。

Reggaetonはプエルトリコ人によって生み出された音楽で、レゲエ調のスペイン語Hip Hopといった感じの音楽。

Salsa自体古臭いイメージもあり一時は衰退気味な時期もあったが、こういった新しい音楽を取り入れることでまだまだ進化している。

[ジャンル:Latin]

Soy DiferenteSoy Diferente
(2006/01/31)
India

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192.Jessie Daniels

〜USのDIVA 〜
What I Hear   Jessie Daniels


ニューヨーク出身のクリスチャン系ロックシンガーJessie Daniels(ジェシー・ダニエルズ)。

子役出身で、幼い頃からテレビや映画などにに出演していたらしい。
2003年から自身のサイトで数曲のEPを発表し、2006年にデビューアルバムをリリースした。

彼女のようなガールズロックというと必ず引き合いに出されるのがAvril Lavigne。
2002年のデビュー以来世界中で旋風を巻き起こしたスーパースター。
確かにルックス、ソングライティング、歌い方、パフォーマンス、プラスαの魅力など総合的に見て数年に一人といった逸材であるのは間違いない。

Avril Lavigneの登場以来デビューするRock系女性シンガーは何かと比較されるので大変だと思う。
スーパースター相手に比較してもしょーがないような気がするが、彼女に対抗できるのはKrystal MeyersとかKelly Clarksonくらいか
まあ彼女たちも十分逸材ではあるが・・・・

そんなガールズロックの世界でデビューした彼女のサウンドは、少々荒削りながらも健闘していて痛快なロックを展開する。
声質もロック向きで、あまりハスキーでないところが今風でいい。

この曲は、2006年(19歳)のアルバム《Jessie Daniels》から。

全曲ソングライティングしているらしいし、まだ若いので有望株のひとり。
Avril Lavigneの登場でガールズロックファンになった人も多いと思うので、温かく聴いてあげるのがいいのでは・・・・

[ジャンル:Rock,Pop]

Jessie DanielsJessie Daniels
(2006/06/06)
Jessie Daniels

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191.Hanna Pakarinen

〜フィンランドのDIVA 〜
Heaven   Hanna Pakarinen


デビュー前には製糸工場のフォークリフトの運転手をしていたというHanna Pakarinen(ハンナ・パカリネン)。

アマチュア時代に昼はバイトで夜はクラブで歌うというのはよく聞く話であるが、フォークリフトの運転手というのはいささか変わっている。
夜は地元ローカルバンドRainedで歌っていたらしいが、2003年にフィンランドのオーディション番組《Idols》に出場して初代チャンプになった。

2004年のデビュー後は、フィンランド国内で人気が上がりセールスも好調に推移。
2007年にリリースしたサードアルバムに収録されている《Leave Me Alone》でユーロビジョンコンテストにも出場し、その名をヨーロッパに広めた。
この曲は、特に激戦区のスウェーデンやUKでもヒットし知名度をさらに高めた。

そんな彼女のサウンドは、根底に力強さを感じるRockテイストのPop。
昼のバイトにウエイトレスではなくフォークリフトを選ぶだけはある。

といっても《男勝り》というのではなく、彼女の力強さはとても女性的で、あまりメリハリをつけない歌い方が特徴。
このあたりが、北米系のRock系女性シンガーと趣が異なるところ。

この曲は、2004年(27歳)のアルバム《When I Become Me》から。

カナダの大御所ロックシンガーBryan Adamsの1984年のヒット曲のカバー。
曲の出来の良さはいうまでもないが、曲調が女性的なので彼女にはピッタリ。

こんなカンジの曲が彼女の良さを引き出すと思うので、無理にRockに走らないでPop系がいいのでは・・・・。

[ジャンル:Pop,Rock]

When I Become Me

Hanna Pakarinen

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190.Lucie Silvas

〜UKのDIVA 〜
What You're Made Of   Lucie Silvas


ヨーロッパらしいしっとりとした音楽を展開するシンガーソングライターLucie Silvas(ルーシー・シルヴァス)。

一般的に音楽大国といわれている国は、US、UK、カナダ、スウェーデン、ブラジル、中国(香港、台湾)あたり。

USは何でも有りの《チョー》が付くほどの大国であるが、その他の国は割とそれなりにカラーがあるように思う。
もちろんこの御時世なので何でも有りに近づいているのではあるが、新しい曲を聴いたときにはこのカラーが頭をよぎる。

特に女性ボーカルに関しては、UKは割と伝統を大事にした新旧融合音楽、カナダは大陸を感じさせるスケールの大きさ、スウェーデンは感性と知性が融合したカンジ、ブラジルは独特の浮遊感、中国は感情を控えた淡々としたカンジといった具合。

彼女のサウンドを最初に聴いたときは、UK、スウェーデンあたりのヨーロッパの北の方が浮かび、その後カナダテイストも少し入っているような感じがした。

USらしさはほとんどなく、最近にしては珍しいヨーロッパサウンドに徹した音楽。
アジア人も昔から割とこのヨーロッパサウンドが好きなんだと思っていたが、最近はUSに押され気味で影が薄い感じがする。

日本での人気はよく知らないが、個人的にはこの徹しているあたりに好感がもてる。
ところどころビミョーに音を外す歌い方が、哀愁、切なさを感じさせ、歌が上手いというよりは味のある歌い方をするシンガー。

他のミュージシャンに曲を提供するソングライターでもあり、曲調はいわゆる昔風の正統派Pop系の曲が多い。
斬新さや強烈なインパクトは無いが心地よい旋律を巧みに繋げる才能はあり、安心して聴ける。

この曲は、2004年(27歳)のアルバム《Breathe In》から。

彼女はヨーロッパの非近代的な部分を感じさせる今では珍しいタイプのシンガー。
《めちゃウマ》でないところに親近感が湧くのか、タマに妙に聴きたくなるシンガーのひとりである。

[ジャンル:Pop]

Breathe InBreathe In
(2004/10/11)
Lucie Silvas

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189.Monica

〜USのDIVA 〜
Angel Of Mine   Monica


14歳でデビューした割にはとても落ち着いたR&Bを展開するMonica(モニカ)。
本名はMonica Arnold(モニカ・アーノルド)で、女優でもある。

1995年にデビューアルバムをリリースし、シングルカットされた《Don't Take It Personal》がヒット。
1998年には1歳違いで同時期にデビューしたBrandy(ブランディー)とコラボシングル《The Boy Is Mine》をリリースしこれまたヒット。

Brandyとは何かと比較され本人達もライバル視するほどであったが、この二人が手を組んだことが話題になり、曲はそれぞれのセカンドアルバムに収録された。
この企画が功を奏し、若手シンガー二人の知名度が世界的に広まった。

そんな彼女のサウンドは、ティーンズR&Bシンガーらしからぬ落ち着きのある歌い方。
当時は歌の上手さがやたら強調されていた気がするが、Brandyに言わせると《ヴォーカルに手を加え過ぎ》らしい。

個人的にはそんな印象はなく、極めてオーソドックスな歌い方で逆にR&Bにありがちなアクの強さが感じられないくらい。
どちらかというとBrandyは現代風でMonicaは昔風な歌い方をするので対称的ではある。

この曲は、1998年(18歳)のアルバム《The Boy Is Mine》から。

1997年にUKのR&BガールズグループEternal(エターナル)がリリースしたヒット曲のカバー。
Eternalの方がソウルっぽい歌い方をし、彼女の方はR&BというよりFolkに近い歌い方で少し印象が違う。
好みは分かれるかもしれないが、どちらが歌ってもいい曲であるのは間違いない。

[ジャンル:R&B]

The Boy Is MineThe Boy Is Mine
(1998/07/15)
Monica

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188.Joy Enriquez

〜USのDIVA 〜
Uh Oh   Joy Enriquez


デビュー後めっきり音沙汰が無くなったJoy Enriquez(ジョイ・エンリケス)。

1995年11歳の時にUSのオーディション系番組《STAR SEARCH》 に出場して11週連続勝ち抜くという快挙を成し遂げた。
大手レーベルからオファーを受けるがBabyfaceのファンであったことから、BabyfaceとL.A.Reidが設立したレーベルLaFace Recordsのオーディションを受けそのまま契約した。

1999年に映画《Anna and the King》の主題歌《How Can I Not Love You》でデビュー。
2000年にシングル《Tell Me How You Feel》、2001年にデビューアルバムをリリースした。

2004年にDestiny's Child,Brandy,Jennfer Lopez,Mary J.Blige,Backstreet Boys,Britney Spearsraらを手がけたDarkchild(ダークチャイルド)名義でも知られるR&Bの大物プロデューサーRodney Jerkins(ロドニー・ジャーキンス)と結婚。

その後あまり音沙汰が無いが夫婦でIndiesレーベルを立ち上げたとの話もある。
ダンナが超有名人で稼ぎ頭なのでそんなに《アクセク》して働く必要もないのであるが・・・・

そんな玉の輿シンガーの彼女のサウンドは、Latin色の強いMariah Careyそのもの。
声質、歌い方が若い時のMariah Careyに似ていて、パーティーネタでモノマネを披露すれば《大ウケ》するに違いないほど。
ダンナの影響かLatinからR&Bへ曲調も変化してきて益々似てきたが、大人っぽい感じも出てきた。

この曲は、2001年(23歳)のアルバム《Joy Enriquez》から。

ラテン系のセクシー美人で、少しタレ目のところがおっとり感を出している。
もしの話など無意味だけれど、ビッグスターになれる要素は持っていたので玉の輿に乗らなければどーなっていたのか興味はある。
個人的にはダンナがなんと言おうとLatinテイストは残してほしいと思っている。

[ジャンル:Pop,Latin,R&B]

Joy EnriquezJoy Enriquez
(2001/09/25)
Joy Enriquez

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187.Kat DeLuna

〜USのDIVA 〜
Love Confusion   Kat DeLuna


2007年にデビューした新人の中では注目株のシンガーソングライターKat DeLuna(キャット・デルーナ)。
カット・デルーナとも呼ばれる。

US生まれではあるが幼い頃はドミニカ共和国で育ち、9歳でUSに戻ったらしい。
その頃からソングライティングするようになり、14歳の時には芸術の専門高校へ進学しオペラを専攻。

両親の離婚や貧困に耐えながら《世界に知られるパフォーマーになる》という夢を持ち続け、15歳の時にガールズグループCoquette(コケット)を結成して活動し、オーディションやローカルのステージなどのチャンスを探し続けた。

オーディションでは決まってソロ契約を勧められ、やむなくグループを解散し独立。
デビューアルバムの制作には、口うるさい大物プロデューサーをつけないで《自分らしさ》を表現することに努めたらしい。
その甲斐があって、2007年にスペイン語も含むデビューアルバム《9 Lives》をリリースして人気が急上昇した。

彼女に注目しているのは、その音楽性の多彩さとシンプルさを両立している点とベテランのような堂に入った歌い方。
これを20台半ばも過ぎたシンガーがやるのなら理解できるが、19歳の新人がやってのけるのだから恐れ入ってしまう。
USと中米の半々の生活が生み出したR&BとLatinの融合サウンドはとても斬新なものになっていて、非凡なものを感じずにはいられない。

この曲は、2007年(20歳)のアルバム《9 Lives》から。

この曲はシングルカットされていないのであるが、フツーのR&Bバラードとしても逸品の出来。
どちらかというとダンサブルな曲が目立つが、なかなかどうしてしっとり系も堂に入っている。

単に歌がうまいとか曲がいいとかでは言い表せないスケールの大きさ、進歩性は、次世代を担うシンガーを予感させる。

[ジャンル:R&B]

9 Lives9 Lives
(2007/08/07)
Kat DeLuna

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186.Jennifer Holliday

〜USのDIVA 〜
And I Am Telling You I'm Not Going   Jennifer Holliday


1981年のブロードウエイ・ミュージカル《Dreamgirls》で脚光を浴びたJennifer Holliday(ジェニファー・ホリデー)。

舞台女優であるがシンガーとしても活躍。
《Dreamgirls》では約4年間Effie White役を演じ大人気を博した女優で、数多くの賞を受賞した。

《Dreamgirls》は、黒人レーベルMotown RecordsのThe Supremes(ザ・スプリームス)のメンバーDiana Ross(ダイアナ・ロス)、Mary Wilson(メアリー・ウィルソン)、Florence Ballard(フローレンス・バラード)をモデルにした伝記。

劇中でのグループ名はThe Dreams(ザ・ドリームス)で、メンバーもDeena Jones(ディーナ・ジョーンズ)、Lorrell Robinson(ローレル・ロビンソン) 、Effie White(エフィ・ホワイト)に置き換えられている。
2006年に映画化されDeena役をBeyoncé(ビヨンセ)が演じて話題になった。

このミュージカルの中で歌った《And I Am Telling You I'm Not Going》がヒットして、その後もシンガーとしても有名になった。

彼女のサウンドは、昔のR&Bシンガーに多いGospelが母体。
Gospelのもつスピリチュアルな説得力と舞台女優としてのリアルな表現力でかなり迫力のある歌い方をする。
彼女にハマると他のシンガーが物足りなくなってしまうほどである。

この曲は、1982年(22歳)のアルバム《Original Broadway Cast Album》から。
2000年のベスト盤《20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Jennifer Holliday》にも収録。

時代を超えるR&Bの名曲のひとつで、喉?に覚えのあるシンガーもよく歌っている。
ファンキーな感じのWhitney Houston、哀愁漂うJennifer Hudson、パワーで歌いきるLakisha Jones、わずか11歳で熱唱したBianca Ryan、それに対抗する形で歌った15歳のフィリピンのCharice Pempengcoなどが有名。

元々歌がうまい人しか手を出さない曲なのでそれなりに歌いこなしてはいるものの、やはり個人的には彼女の歌が一番いい。

[ジャンル:R&B]

20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Jennifer Holliday20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Jennifer Holliday
(2000/10/03)
Jennifer Holliday

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185.許慧欣

〜USのDIVA 〜
幸福   許慧欣

(シンフー)

USのテキサスで生まれ育ち台湾を拠点に中華圏で活躍するEvonne Hsu(イボンヌ・シュー)こと許慧欣(シューフイシン)。
女優でもあり、北京語で歌う。

香港四大天王の一人張學友(ジャッキー・チュン)主演のミュージカル《雪狼湖》に出演し、その後台湾から歌手デビューした。
2002年にファーストアルバム《快楽為主》 をリリースし、それが大ヒットして一躍スターに。

色白で《お嬢》的出で立ちから白雪姫を意味する《雪白公主(シュエバイゴンヂュウ)》と呼ばれ、蔡依林(ジョリン・ツァイ)と少年キラーの座を争っていた。

彼女のサウンドの特徴は、透明感のある声質と《お嬢》的歌い方。
とても優しげに歌い、曲調も割と大人っぽい雰囲気のものが多いので、中華圏の若者は《お上品なおネーサマ》感覚で引き込まれてしまうのだと思う。

それにしてもテキサスの《荒くれ》の雰囲気は微塵もなく、どちらかというとテキサスというよりヨーロッパの方が似合う。
テキサスだとしても大農園の地主の一人娘で読書と自然の中を散歩するのが趣味といった感じで、もし荒くれ共に誘拐されたとしても騒がず、毅然とした態度で犯人の食事のお世話をしたりしそーな雰囲気を持っている。

この曲は、2004年(24歳)のアルバム《幸福》から。

本来なら《威尼斯迷路》か《七月七日晴》あたりを選ぶのがフツー。
この曲は彼女にしては異色で、非常に演歌っぽいというかブルースっぽい。

中華圏のシンガーは色々なジャンルの曲を歌うのが一般的であるが、テキサス育ちの少年キラー《お嬢》が歌う中国語の演歌?という風変わりな取り合わせの割には、いい感じにまとまっている。
ある意味、あまり中華圏ではお目にかかれない不思議な雰囲気をもったシンガーである。

簡体字表記:许慧欣、张学友、快楽为主

[ジャンル:Pop]

幸福/許慧欣
   幸福
   許慧欣
 

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